
「隧道」とはトンネルのことです。箱型の立体作品と、
鉛筆によるドローイングを展示します。
略歴・活動歴
- 1971
- 東京都生まれ
- 1994
- 武蔵野美術大学空間演出デザイン卒
- 1996~2005
- ギャラリー椿:京橋/楽風:浦和/編:大阪 switch point:国分寺/松明堂ギャラリー: 鷹の台/コバヤシ画廊:銀座/Gallery Jin: 吉祥寺(現谷中)他
- 1996~2007
- 出品多数
- 2001
- BOX ART展出品:リアスアーク美 術館、新潟市美術館、高知県立美術館 他
- 2003
- 体感する美術:佐倉市立美術館
個展
グループ展
コイズミ アヤ
山と隧道と内蔵膣 ぎゃらり かのこ / 2007,6,25Mon-7,7Sat
コイズミさんは東京で作家活動をされる二児のお母さんです。四角い木製の白い箱の中にあおあおとした山並みや草原のジオラマを作り、テーブルに置かれて設置されています。その側面にはどの箱にも長方形や正方形の形の穴がそれぞれの箱にひとつずつ開けられています。
今回作られた作品は山に開いたトンネルの入り口を奥多摩で見た事から思いつかれ、そこで得た感覚を活かして内と外、そこにある関連性を形にされています。
ジオラマを上から眺めているうち、箱の横にある穴に気付き、なんだろうと興味深々で覗いてみると箱の向こう側まで四角い穴が道をつくって抜けており、ほのかに向こうの光が見てとれます。白塗りの板やジオラマに作られているこれも白色の、塔の様に足長の小さな椅子が均衡をもってつくられ円になるように並べられています。素材は暖かさのある木であるのに、普段目にする事のない形を作り出していて異空間的な要素が含まれている様な感じを持ちました。
作品は大きなものでも縦60cm×横30㎝×高さ40㎝程で低い位置に設置され、見下ろす視点で見る事になります。ジオラマの山並みをずっと続けられているのではなく、いくつも木箱をつくり、ところどころの地点やそのイメージを表現されているのが特徴的です。展示を立って眺めているだけではガリバーになった様ですが、小さなトンネルの穴を覗く時頭をかがめて作品に近づく事で、小さくなっている自分を体験する事ができます。
自然の中に人間が作り出したものから得たイメージを活かし、模型を使う事も手伝って、その具現化が四角のかたちによってさらに強調されて展開されていると思います。トンネルを覗く事で向こうの世界にある広がりを考えさせ、小さく単純な不思議な白い箱の穴から別の次元へ行けるような、空気感のある作品でした。
