GAIAのカタログが出来上がってきました。
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富山県在住の木版画作家 西藤博之
オークション日程 09/4/27
オークションタイトル:日本芸術の民芸からコンテンポラリーまで
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現代のフランス人がどのような日本の芸術に興味をもっているかが分かるカタログです。
我々が遠き良き時代と思っているものが、ピックアップされています。
2ヶ月に一度、本物の仏像のスケッチのために京都に上洛する。読経と線香の香りの中、一心不乱にスケッチをする。歩行の邪魔になると若い雲水から怒鳴られた事もあるとか。
「京都の仏像は最高。しかし、1000年を経る平安の仏像と直視して亘り合うのはこちらにも相当な覚悟とエネルギーが必要。」という西藤。3年頑張ると決めた日からまる3年が経った2008年の暮の展覧会。丁度天王寺美術館では、三井寺展が開催されており、幸運にも仏像フィーバの時。三井寺展の帰りに立ち寄ってくださったお客様は、「三井寺展に負けないほどいい。」と、言って下さいました。仏が西藤の作品の乗り移ったのでしょう。きっと。
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GAIAについて
http://www.gaiaauction.com/
パリ9区にあるアークション会社
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■作品ステイトメント
本作品の主題(モティーフ)となりました二十八部衆(国宝)は、国宝:三十三間堂(京都、東山)に安置されています。二十八部衆(国宝)は初期鎌倉時代(13世紀初め)の作で、二十八体の異なった観音であり古代インドに起源をもつ神々で千手観音に従って仏教とその信者を守るとされます。
三十三間堂は正式名を蓮華王院といい大変由緒あるお寺です。南北120m、奥行き22メートル、地上16メートルのお堂に、前後10列の階段状の壇上に等身大の仏像が1000体も整然と並び、堂内はさながら“仏像の森”のようになっており、三十三間堂の特徴となっています。
国宝三十三間堂は、12世紀後半天皇を退位した後白河上皇によって建築され、後に市中の火災により消失の憂き目に会いましたが、再建され、現在の建立物は13世紀中ごろの鎌倉時代に再建されたものです。
初代三十三間堂を建立した後白河法皇は、熱狂的な仏法支持者で、往復一ヶ月掛かる熊野詣(キリスト教でいう巡礼のようなもの)を一生で34回行ったと記録されています。この時代は、鎌倉時代(武士文化)に移行する前の最後の貴族文化の時代であり、遊戯と飾りの時代でありました。三十三間堂に残ります千手観音坐像は、その時代の象徴的な装飾的仏像彫刻です。
二十八部衆には、施福の女神で何でも叶えてくれる如意宝珠を持っている「吉祥天」、女性の安産や幼児を護る「神母天王像」、主仏の東西南北を警護する「四天王」、インドの英雄の神「帝釈天」、音楽の神「摩喉螺王像 まごらおうぞう」などがあります。
この二十八部衆が作られた鎌倉時代は武士が活躍した時代で、平安期の貴族文化の穏やかな仏とは明らかに異なり、荒々しい顔立ちや、強く逞しい仏が多数作られています。力強い出で立ちの迫力のある東大寺南大門の金剛力士像(1203建立)などと似通ったところがあります。また、それと正反対な女性的でしなやかなで装飾性豊かに作られた仏像「大弁功徳天像」なども二十八部衆にはあります。
私は、これらの仏(観音)を模写して、新しい楽団を作ることを思いつきました。
もともと仏は社会情勢の不安や政治の乱れ、飢饉に対する民衆の不安や厭世的な雰囲気を一蹴し、極楽浄土(死後の幸せ)を祈願する世俗的な目的のために作られました。見る人を威嚇する面を持った仏は、主佛を警護の仏達で、祈り手の民衆を怒号しているのではありません。イエス=キリストの磔刑は、民衆に変りイエスが罪を贖罪する表象的な出来事を表していますが、仏法には、仏が民衆に替わって罪を贖罪する思想はなく、信心する人全てを極楽浄土に導きます。
経典を音読する読経は節回しがついた音楽で、寺院内で焚かれます線香は、あたかも酒場の煙草の煙のようです。
これらの仏像は、もともと中国・インドからの渡来品であり、その装飾品や衣類は大陸の影響を濃く受けていました。現代で置き換えますと、明治以降に日本に入ってきました、エレキギター、トランペット、ドラムなのがそれです。
読経や音楽は相手の音を聴きその音に合わせ強い一体感を持ちます。それを仏にやっていただくということが今回の作品のコンセプトです。多くの民族が対等な立場でユニオンの形態をとる現代の民主主義思想では、言葉の壁が大きく立ちはだかります。しかし、言葉は文化の骨子でありそれを軽視することはできません。一方、ロックやクラッシク、ジャズなどは言葉の壁を越え、地球の隅々まで行き渡り人の交流に欠かすことができません。
浄土(死後の世界)へ思いから彫られた仏ですが、我々は現在を生き、未来を作る中に生きています。また、現代人は様々な宗教との共存が求められています。平均寿命が長くなった私たちは、死後を見つめ、恐れる時間よりずっと長く、現世を楽しみ未来を作り出していく時間が与えられました。
我々は、様々な様式の音楽を愛し、聞き、自分達で演奏を楽しんでいます。それは、言語を超えた人種の理解の方法です。仏達の持ち物は、楽器であり、その言葉は仏法ではなく「サウンド:音」です。
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サザビーやクリスティーズも日本の美術に注目しつつあります。
理由は簡単 作品の内容がいいのに安いから。
中国のアートがざ~っと上っている間に日本は一桁以上も置いてきぼりの状態でした。
中国の株価が下落して経済が失墜している中、日本に目が向きつつあります。


