坪池 理恵

和紙と金属板、金属リボン 等を素材として、紙にサンドされた金属が腐蝕し、その錆が紙にしみ、表面にあらわれる。そんな作品です。
作品ができる迄の時間の経過と、かのこに置いて、そこで感じ取れるゆったりと空気を楽しめればと思っています。

---作家---

1982    創形美術学校版画科卒業
1983    個展/真和画廊(銀座).ギャラリー檜(銀座)
1984    個展/真木画廊(神田).真和画廊(銀座)
1985    個展/スペース.デ.アウパ(名古屋)
1986    個展/ギャラリー檜(銀座)
1987    個展/小野ギャラリー(銀座)
1988    個展/真木画廊(神田)
1989    個展/田村画廊(神田)
1990    個展/田村画廊(神田)
1991    個展/真木画廊(神田)
1992    個展/真木画廊(神田).ギャラリー檜(銀座)
1993    個展/ギャラリー檜(銀座)
1994    個展/ギャラリーなつか(銀座).ギャラリー檜(銀座)
1995 ~2004/毎年個展/ギャラリー檜(銀座)
2005    個展/ 画廊編/ギャラリかのこ(大阪.日本橋)    
       個展/ギャラリー檜(銀座
2006    個展/ギャラリー檜(銀座)  
        個展/ 画廊編/ギャラリかのこ(大阪.日本橋)
2007    個展/ギャラリー檜(銀座)

グループ展その他
1982    新宿文化センター
1983    ギャラリー21(スピニングスクエア展)銀座
       神奈川県民ホール
1984    ギャラリー21(スピニングスクエア展)銀座
1988    TVK テレビ.スタジオインスタレーション
1992    日韓現代美術展/国立清州博物館(韓国)
       日本報告展(千葉県立美術館) 1994    日韓現代美術展/船橋市民ギャラリー
1999    版によるー/hinokiartfair.ギャラリー檜(銀座)
2000~   住宅展示場等への作品販売及びレンタル( ギャラりーQ コンセプト)
2005    新世紀現代美術展/ギャラクシテイ.子供科学館
2006    足立区展 /教育委員会,シアター1010 .ギャラリー


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<ぎゃらり かのことの5年間>
開廊して5年が経ちました。開廊当初、ぎゃらり かのこという、特殊な空間を使うことに四苦八苦されている作家さんがいましあた。東京の銀座や、大阪市内、また京都市内の画廊のその殆どは、白壁のキューブ型画廊です。その画廊の内の幾つかは、人工照明、空調完備というものです。一日中そして年間通して作品に当たる光量調節され、冬は暖かく、夏は涼しく外気をかんじないよう、調整されています。はぎゃらり かのこは、のういった見せる画廊のスタイルから真っ向対立する場所です。柱や畳の縁、部屋中の凹凸が作品と一緒に目に飛び込んできます。また、外から入る光は、朝と夕方では大きく印象が異なり、また、それが季節によって違います。夏6月頃は、開廊(12時)から画廊を閉める夕刻7時頃まで、外からの光が作品を照らします。冬至の頃、4時ごろには夕焼けの黄色い光が入り、5時には夕闇の中で作品を見なければなりません。

 この場所のお陰で、様々な展覧会を見ることができました。


<今回の展覧会 坪池理恵展>

 非常に引き締まった良い展覧会だったとおもいます。空間全体に、緩やかな時間がながれているように感じられました。和紙や木、銅から出る緑青、そ作品を構成する一つ一つの要素も、勿論重要だったのですが、それ以上に、全体の統一感から来る動かし難い完成感のようなものがひしひしと伝わってきます。どの作品も、作家が置いた位置が最も適当で、正しいのである、と主張して入るように、燐と佇んでいました。「作品に手を触れないで下さい。」など、必要ありません。鑑賞者は、自ずから動かしてはいけないと感じ、触りたいとも思わなかったのです。それくらい、整然と物体が並んでいました。

 作家がモチーフとしてる、銅の緑青の碧色は太陽の光で見ると、本当に美しく心を洗いました。それは、油やアクリル絵具では到底感じることが出来ない、色彩だったように思います。しかし、太陽も夕方を過ぎると沈み、絵画の見え方や展覧会全体の見え方が変わって来ます。時々刻々と変化する外界と共に、作品のありかたが変わって行きます。

  その作品にも、最も美しく見える時間があるように思います。しかし、本当の作品は、やはり何時鑑賞者が見ても納得できるものでないと行けないと思います。
この展覧会は、時間と共に個々の作品見え方が移り変り、しかし最後には、作家が見せたいものをきちっと主張しきっている展覧会でした。(中島由記子)
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