私の作品には、動物と融合した少女や、擬人化された動物達が多く登場する。
幼く不器用だった少女の頃。
儚く過ぎ去っていったあの頃の記憶は、棘となり未だに私の心を疼かせる。
彼らは寓意性を持った、言わば「記号」であり、シンプルに観者の心に訴えかける。
あの頃の記憶の断片を、はたまた私の一部を…なのか。
しかし、彼らの存在を、価値を、意味を、決定し持ち帰るのは観者自身である。
「断片」でもなく、「一部」でもなく、「個人」として彼らは観者の中に息づいていく。
彼らの瞳は観者にどのように訴えかけるのだろう。
「私」という世界を旅立ち、彼らはどのような世界を見、どのように生きていくのであろう。
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今回の個展は、12点すべて新作ということです。
DMにもなった作品の続きが見れます。
作品数も多く、見ごたえのある展示となっていますので、ぜひお越しください。
唐仁原 希 ( とうじんばら のぞみ / Nozomi TOUJINBARA )
- 1984
- 滋賀県 生まれ
- 2009
- 京都市立芸術大学 大学院美術研究科修士課程 絵画(油画)専攻 1回生
展覧会歴
- 2006
- 京都市立芸術大学作品展 ( 京都市美術館 )
- 第27回表現展 ( 東近江市立八日市文化芸術会館 )
- 油画2展 ( 京都市立芸術大学内大ギャラリー )
- 2007
- 京都市立芸術大学作品展 ( 京都市美術館 )
- 第28回表現展 ( 東近江市立八日市文化芸術会館 )
- 『yuga2ten』 ( 京都市立芸術大学内大ギャラリー )
- 2008
- 京都市立芸術大学作品展 ( 京都市美術館 )
- 個展『anima展』 ( 近江鉄道高宮駅内 )
- グループ展『先生といっしょ』(ギャラリーヒルゲート2F)
- JAPANART NEXT 2008 for west | 次世代のソース展(海岸通ギャラリー・CASO)
- 個展(海岸通ギャラリー・CASO)
- 2009
- 京都市立芸術大学作品展 ( 京都市美術館 )
- 個展(番画廊)
- グループ展『visible and invisible』(VOICE GALLERY pfs/w)