10/18-20韓国(ソウル)に行って来ました。
これで5度目のソウルです。
街も人も元気です。
旅程
- 10/18(木)
- 午後到着 夕方より高級住宅地アップジョンの画廊に出かける。 残念ながら、土地勘がなく、ビルの2階以上にあるギャラリーを見つけることが出来ませんでした。 夕食に友人と合流。韓国料理を堪能する。
- 10/19(金)
- 午後から通訳しれくれる友人と合流。市内の現代美術会場に赴く。その後、郊外のGANA ART CENTER にタクシーで行く。ハングルを話せる人が一緒だとタクシーにも乗れる。 夜は、日本人で韓国のTVにも出ているというタレントさんが合流。画廊 編 ぎゃらり かのこの作家・友人も含めての宴会。
- 10/20(土) 午前
- 韓国のアートフェアを見るために「芸術の殿堂」に赴く。50人前後のアーティストがブースを構え、展示即売。入場料は500円。 高校生くらいの学生も多数来ているのには驚き。品のいいご夫婦が、自宅に飾る絵画をそこで購入している。抽象画絵画だった。日本では、と考えると多分難しいだろう。
- 10/20(土) 午後
- アップジョンのギャラリー探索に再挑戦。今回は、ハングルが話せ、ソウルに詳しい友人が居たので数件のギャラリーを見つけることが出来た。アップジョンのギャラリーは、インサドンのギャラリーとは異なり、NYのようなコマーシャルギャラリーである。韓国以外の作家を扱っており、中国、アメリカ人、ドイツ人等々の現代美術の作家の作品がずらりと並んでいた。 質、量とも日本を勝るもので、見ごたえがあった。何よりも、現代美術のマーケットが存在していること事実に驚いた。
北京オリンピックの好景気がソウルに。
もともと韓国の人は元気で陽気だと思います。しかし、このソウルの町の活気は、それ以上のものに感じました。特に美術市場の現状は、”余裕”の現れなのでしょう。それは、現状の生活に今以上の付加価値を付けたいと願いの現われなのでしょう。 15年ほど前の日本のバブル期を思い出します。ちょうどその頃、某大手企業で働いていた私は、”付加価値”という言葉を毎日のように聞いように思います。今から考えると、我々日本人は付加価値のついた商品を買うことにより、自分たち自身に付加価値を付けたかったのでしょう。シーマ現象などという言葉も思い出します。 今年大学を卒業する学生は、1984年、85年といった日本がバブル絶頂期だった頃に生まれた人たちです。軽薄短小のこの十数年。本物が陰を潜め、サブカルチャーが横行しています。彼らにとって本物のアートは存在したのでしょうか。ハリウッド映画は実に単調で、TV番組も内容が薄いです。しかし、この秋の国立京都博物館の狩野永徳展は長蛇の列。本物を欲しているように感じました。”現代美術”=分かりにくい、となりがちなアートを愛してくれる韓国は嬉しい存在だ。元気付けられました。今から、北京五輪後の経済下降を心配している吾人も多数おられますが、日本人のように軽薄短小にならず、いつまでもアートを愛して欲しいと思います。(記:中島由記子)