画廊 編 ぎゃらり かのこのアートの味見、ご賞味ください!
食べてみないとわかりません。
やってみないと愉しさは発見できません。
行って見ないと感動しません。
聴いてみないと、曲は分かりません。
カーナビの便利さ、つけてみないと分かりません。
海外旅行、行って初めてその国のことが分かります。
住むと旅行とでは、理解の大きさが違います。
友達、煩わしいときもありますが、人生では絶対に必要です。
アート(美術、演劇、映画、音楽、舞踊)、本物を見た人でないと、感動が分かりません。
画廊 編 ぎゃらり かのこのアートの味見、ご賞味ください!
アートを味見したことありますか?
アートを食べるを食べることが出来ませんが、もし食べることができたらどんな味がするでしょうか。 美味しい味ばかりではないでしょうね。*酸っぱい感じ。
*甘い感じ
*ソーダのようなシュワシュワ感。
*パリパリ感。
*かりっと乾燥したおかきのよう。
*きりっと冷やしたワインの味。
*北陸産の日本酒の味。
*お風呂上りのビールの味。
作品の表面をしかり観察したことありますか?
*てかっている感じ。
*すべすべしている感じ。
*ぬめぬめしている感じ。
*ぺたぺたしている感じ。
*しわしわの感じ。
美術館でアートを見ていますが本当に見ているのでしょうか?
美術館でアートを鑑賞していますが、本当にアートを味わっているのでしょうか? 喫茶店で飲む一杯400円のコーヒと同じくらい1枚の絵を味わっていますか?現代の美術館の絵画展は、我々の知的好奇心を満足させるように出来上がっています。
個人のコレクションから成り立っている美術館の収蔵品は、知的好奇心を満足させるものではなく、本当に買い手が評価した作品が並んでいます。
味わう行為はこれに似ています。
アートの味見を始めたきっかけです。
高校時代の親友に貸してあげた作品
和歌山在住の高校時代の友人が、絵を飾りたいを言ってきました。彼女は、眼底検査技師として、病院の眼科に勤めています。彼女とはソウルやNYに一緒に旅行した中です。私があちこちでギャラリーや美術館に行くのに感化されてアートに興味をもってくれたようです。早速、ギャラリーに来てくれました。あれやこれと良さそうな作品を彼女にみせました。しかし、どうもピンとこないようでした。安くない買い物ですし、「これ子供が気に入らない、これは大きすぎる。」と、値段、家族の趣味、壁面の大きさと色々考慮する点があることが分かりました。 とはいえ、現代美術に興味を持ってくれることに嬉しいと感じました。それ以上に、純粋に私の好きな作家の作品を彼女の家に飾って欲しいと思いました。でも直ぐに作品を買って貰うことは非常に難しいと感じました。 後日、彼女に会ったとき、ギャラリーにある適当な私のコレクションを乱雑に荷造りしてもっていきました。「どうこれ、一回飾ってみて。」と、私は渡しました。高額なアートを手にした彼女は初めに驚きました。額もない、抽象画の絵画は彼女には初めてでした。その作品は、彼女が欲しいと望んでいる壁面にあうサイズのものではありませんでし、好みの作品でもありませんでした。しかし、経験してみるということに非常に興味をもったらしく、喜んでもって帰りました。返したくなくなった作品
面白いのはここからです。1ヶ月ほどして、「そろそろ送り返してくれるかな。」と、TELしました。押し売りするつもりはありませんでした。私は、はいはいと彼女は送り返してくれると思っていました。そしたら、彼女は、「え~!、送り返すの! いややわ。もうちょっとおいてもいいかなあ?」と、いいます。私は彼女が厚かましいというより、その率直なアートへの感覚にびっくりしました。それは本当に彼女の率直な気持ちだったと思います。わたしにとっては、アートの存在が勝った!瞬間でした。折角なので、また別の作品を彼女に作品に送ってあげることにしました。勿論、今度は彼女が気に入りそうな作品を送りました。ご主人も気に入ってくれているようで、“購入”の方向で話がすすんでいます。
味見することと鑑賞することの違い。
アートの味見は決して、モニターを探して売りつけようと思っているわけではありません。“経験”“エクスペリエンス”のモニターを探しています。
お家は、ご家族の空間です。その空間でアートを味わっていただきたいとおもいます。美術館でアート(美術作品)を見るとき、本当に味わっているでしょうか? 400円のコーヒ一杯も、長く時間をかけて味わって飲みます。香も器も重要です。それと同じように美術館でアートを味わっているかというと、少し違うように思います。
美術館では、“鑑賞“するといいます。鑑賞は、手本となる作品を見て、褒めることです。
アートを本当に好きになるということは、好きなものと嫌いなものをはっきりさせる、自分の感性(感じる力)を育てて、自由に感じる味わうことだと思います。
大阪市内の家具ショールームでアートの味見をしてもらいました。
ヨーロッパやアメリカでは、普通の邸宅でも所狭しとアートが置かれています。
ホテルなどもたくさんの絵画があります。パリなどは、銀行の受付に現代美術の作品が掛けられていて、はっとした事がありました。
日本では、大阪では・・・・・
大阪日本橋の家具メーカコスガのショールームで、アートの”味見”をしてもらうことにしました。(期間 2008/2/18~3/25)
アートが気持ちいい空気を運び、人の気持ちを高揚させることを実体感してもらおうという試みです。作品をショールに飾った様子をご紹介いたします。
アートの味見をしてみたい方、ご相談ください。
味見期間中(1ヶ月)は無料です。ご遠慮なく。
(記:中島由記子)
徳島県勝浦郡のみかん集荷場の会社でのアートの味見
早速、アートの味見をしてくださった会社をご紹介いたします。前川奈緒美の作品がいいということで、彼女の作品を味見してもらいました。
田舎のみかん畑の連なる会社の事務所です。
会社 : 谷内青果株式会社
所在地 : 徳島県勝浦郡勝浦町大字中角字東山17-3